SSTの新科目について

2020年12月5日 更新

 共同体では、仙台市児童養護施設等入所児童就業支援・アフターケア事業のSST(ソーシャルスキルトレーニング)の一環として、今年度から「一人暮らし体験」を始めました。10月に開始し、現在までに高校生4名の参加がありました。

 このSSTは、「施設を退所する前の高校生が、自立して一人暮らしをするときのイメージを掴むために、朝から夕方にかけて実際に一人暮らしを体験してみる」という目的で企画しました。アパートの一室を借り上げて、毎回一人から二人の職員が同席し、洗濯や料理、掃除などをやっています。もちろん、「一人暮らし体験」ですから、参加は児童一人のみ、アパートで一人きりになる時間も設けています。
 施設を退所した方と接していて、一人暮らしを始めたときは、「寂しい」という声をよく聞きます。その寂しさから、日常生活に影響が出てしまう方もいるようです。
 たった1日の経験ではありますが、その寂しさにどう対応していこうかなと考えたり、一人暮らしをするということに関して具体的なイメージを持つ機会になってくれればと思いながら、毎回実施しています。

◎児童養護施設の職員の方や里親をされている方へ
洗濯、料理だけではなく、一人暮らしをはじめる前に知っておきたいこと(ブレーカーが落ちてしまったときの対応方法など)を色々実際に体験できる1日となっておりますので、仙台市内の児童養護施設等に入所しているお子さんや、仙台市内の里親さんに委託されているお子さんを体験させたい、詳細を知りたいという場合は、ぜひご連絡ください。

一番最後に、実際に一人暮らし体験で児童がつくった料理を載せます。(写真は職員が撮影しています。よく見ると絆創膏が写りこんでいるので、次写真を撮るときは気をつけます・・・。)

◎アパートの借り上げ費用については、ソフトバンク・チャリティスマイル「安心して社会に巣立とう応援助成」という助成金を利用しています。

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